世相:トランプ大統領の就任演説は「選挙」演説
◆ジョーカーの裏もジョーカーだった
表も裏もジョーカーのトランプ(カード)がある。
マジックで使われ、観客の眼を欺いて、予想外の結果を演出する。
観客は、タネ(仕掛け)のあることを知りつつ、マジックに拍手喝采する。
◆就任演説は「選挙」演説だった
21日のトランプ大統領の就任演説は、選挙中の演説のままだった。
どんな内容になるか、世界中が期待と不安を込めて見守っていた。
結局、ジョーカーの裏は、やはりジョーカーだった。
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世界や人類の理想を掲げ、アメリカがそれをリードする。
そんな理念やビジョンには、ひとかけらも触れなかった。
もっぱら国内の支持者向けに語り掛けることに終始した。
◆これからのアメリカとの関係
アメリカ第一主義は、目先はプラスでも、やがて大きなマイナスが見えてくるだろう。
アメリカ第一主義は、世界の当惑、反発、混乱を招くだろう。
そうなると、実利オンリーのトランプ氏の政策は行き詰まる可能性がある。
しばらくはアメリカの行方を見守るのがよさそうだ。
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